——軽薄なほど、快活なひとだった。
気付けば恋に落ちていた。
……不本意なことに。
純情少女のラナウェイラブコメ。
ごくごく普通の現代恋愛もの。
女郎花学園高等部シリーズ、その1。
朝倉 春夜 (あさくら はるや) 主人公。女子高生。自分の想いに気付いて以来、灯夜を避けている。
佐川 灯夜 (さがわ とうや) 春夜がうっかり恋に落ちていた相手。老成した雰囲気の、軽薄な男。
◯本編
◯番外編
きみとずっと。|文化祭後、十二月くらいの放課後。あたしのいちばんすきなひと。
はるの色したこの生き物は。|冬の佐川少年のつぶやき。手放すまいよ、君の手を。
クリームソーダと硝子越し。|姉から見た春夜。だからどんくさいんだってばもう。
単純彼女の脳内構造。|ある日の大学食堂にて。まったくもって愉快な残念さだわ。
春とは名知らず。|春の終わりの記憶と、ある冬の日。君は知りもしないんだろう。